ねこちぐら獣医師ペットヘルスケアブログ

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子犬・子猫(1歳未満)のからだとヘルスケア

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私たち人間は、普段の食生活で足りないものを補うサプリメントや、気になる症状についてサプリメントを選びます。犬や猫のほとんどは総合栄養食であるペットフードを食べているため、食生活の中で栄養素の不足を補うというのは特別なケースで、気になる症状に対して与えるという目的になると思います。

ペットフードは年齢別に販売されています。ライフステージごとに消化能力が変わったり、必要な栄養素が少し変わるためです。市販のフードは細かい年齢分類がされているものもありますが、大まかに「成長期」「成犬・成猫期」「老犬・老猫期」で区別してあるフードを与える。という考えで良いでしょう。

【ライフステージの区分】     

●哺乳期 生後30日程度まで

●離乳期 生後20~60日くらいまで     

●成長期
小型犬: 生後50日~10ヶ月
中・大型犬: 生後50日~1年             
超大型犬: 生後50日~2年
猫: 生後50日~1年

●成犬・成猫期 成長期以降の7年程度の時期

●高齢期 約7~10歳以降の時期

 

子犬・子猫のからだ

おなか

この時期は、おなかの調子を崩しやすいものです。ただし、回虫などの線虫やコクシジウムやジアルジアといった原虫によるものも多いので、まずは動物病院でしっかり診て貰いましょう。虚弱体質の子猫で下痢が治らないので強い薬は使いたくないとご来院。ネコちゃんに使える漢方とサプリメントでそれなりに便は良くなりましたが、漢方治療の範囲ではないと感じていました。数回の検便によりコクシジウムのオーシストを発見。あっさりと治ったケースがあります。

 

子犬の皮膚は薄く敏感

仔猫は皮膚トラブルが少ないですが、仔犬は皮膚が薄く柔らかいため細菌感染を起こしやすいです。尿や便が体に付着してそれが原因になっていることがほとんどです。汚れてしまったら子犬の皮膚にも安心な穏やかな成分のシャンプーを使い都度洗いましょう。

成長期までにアレルギーになりやすい体質があると、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどのアレルギー性疾患が重複して発症することが多く、早期の適切な治療が重要だと言われています。

 

サプリメントについて

生後三か月未満は人工哺乳の場合を含め必要ありません。母乳、人工乳に必要な成分はすべて含まれています。心配がある場合はかかりつけの獣医師にすぐ相談しましょう。

 

乳酸菌の効果

日本では近年、アレルギー性疾患を持つ患者数が増加していることを背景に、多くの企業や大学、医療機関でアレルギー性疾患の症状緩和に関する研究が進められ、とくに乳酸菌が有用であるとの報告がされています。犬や猫においても同様の研究がなされています。

日々の診療で乳酸菌を使いおなかの調子を整えると、皮膚病が治ったケースの経験が何例かあります。お腹の調子を崩しやすい、皮膚の感染を起こしやすい場合は選択肢の一つになるでしょう。

乳酸菌は、口腔の細菌にも効果があることが判っています。乳歯の時からの口腔ケアが丈夫な永久歯のためにも大切です。

 

生後三か月以上の成長期に使うサプリメント成分は乳酸菌のみです。若いって素晴らしいです!子犬にサプリメントを使う際の注意点として生後6か月未満には使えないものが多いのでかならずチェックして下さい。

 

お腹の健康は心の健康にもつながります

最近腸脳相関が話題になっています。簡単に言えばおなかの調子を整えると精神的にも安定出来る、精神的に安定していればおなかの調子も整う。ということです。ワンちゃんやネコちゃんも同様の事が言えます。

また東洋医学でもおなかの調子を整えることは体全体を整える。という考えが古くからあります。仔犬・仔猫のときから食事や生活に気を付けながら、上手に乳酸菌を使ってお腹や口腔環境、皮膚を整えていきましょう。