ねこちぐら獣医師ペットヘルスケアブログ

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犬・猫の糖尿病 人の比較

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糖尿病とは

すい臓で作られるインスリンは血液中の糖であるブドウ糖を細胞内に取り込み、細胞が糖を代謝してエネルギーに変えるのを促進しています。このインスリンが何かの原因で不足したり、うまく作用しないと、細胞が糖を取り込みにくくなり、血液中のブドウ糖が使えなくなってしまうため、さまざまな不調を引き起こします。この病気では尿から糖が検出されるため、糖尿病と呼ばれています。

糖尿病の型と症状

◎犬は人間のⅠ型に似ています。猫は人間のⅡ型に似ています。

 

Ⅰ型・・・インスリン依存型

絶対的なインスリンの不足で、治療にはインスリンの投与が必要となります。生活習慣は誘因になりますが、遺伝的要因が強いと考えられています。人間で子供の頃から肥満が無くても糖尿病になるのはⅠ型です。

 

Ⅱ型・・・インスリン非依存型

 肝臓や筋肉などの細胞のインスリンに対する反応が鈍くなり、インスリンが効きにくくなるために、糖がうまく取り入れられなくなって起こります。安静時のインスリン濃度は正常値、上昇したりします。インスリンの投与をあまり必要とはしません。Ⅱ型は食べすぎや運動不足などの生活習慣が関係している場合が多く、日本人の糖尿病の95%以上はこのタイプといわれています。


※糖尿病は犬の場合メスのほうが多く、猫ではオスに多く発生します。

 

糖尿病の症状

・よく水を飲む。おしっこの回数が増えて量も多い。(多飲・多尿)
・症状が進むと体重が減ります。
・元気がなくなることがあります。
・猫は特徴的な歩き方をします。かかとを地面につけて歩きます。
・下痢や嘔吐をします。
・食欲増加または食欲不振になることもあります。
・経過が進むと白内障を起こすことが多いです。

 

犬と猫の糖尿病の治療法

Ⅰ型(犬に多いタイプ):インスリンの投与、食餌療法
Ⅱ型(猫に多いタイプ):食餌療法、血糖値を下げる内服、インスリン投与

 

糖尿病の予防はできる?

Ⅰ型の場合遺伝的な要素があり、予防は難しいですが、発症を遅らせることはできます。適切な食事管理をし、肥満に気を付けることが大切です。Ⅱ型は生活習慣を整えることが大切です。