ねこちぐら獣医師ペットヘルスケアブログ

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犬・猫の寒さに対する影響と温める対策 腹巻がおすすめ

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季節は冬に向かって進んでいます。寒さに弱いチワワやヨークシャテリア、イタリアングレーハウンドには辛い季節になってきました。ワンちゃん、ネコちゃんの寒さ対策がきになるこのごろです。

 

冷えは万病の元

東洋医学の考え方である「冷えは万病の元。」最近は常識的になりつつあります。これはペットも同様です。ペット先進国を含め世界的にペットに対する鍼灸、レーザー治療を多くの臨床獣医師が行っています。

東洋医学を学ぶ獣医師の中では冷えのある動物のお腹を温めることは日常的に指導をしています。また体を温める漢方製剤を用いた実験では、体温上昇することにより、免疫力を高めているという報告がなされています。

熱中症は命に関わるということは有名ですが、低体温症は一歩間違えれば命に関わる状況です。人では登山などの事故で有名だと思います。ペットの場合は老齢、生後半年未満、慢性疾患がある場合には急な気温の変化などでも低体温症を発症することがあります。

また最近は多くのワンちゃんが小型犬です。小型犬は寒さに弱く、夏の冷房で体調を崩すことも珍しくありません。小型犬が寒さに弱いのは、体重が小さくなるほど、熱を放出する体表面積の比率が大きくななるためです。

 

猫と寒さ

「猫はこたつで丸くなる。」歌の一節にもあるように猫ちゃんは暖かいところが好きですね。猫の麻酔下において、術中の体温変化と死亡率には相関があるという報告がなされています。手術中だけでなく平常時でも同様だと考えられます。犬だけでなく猫についても低体温症には注意をする必要があります。

 

寒さには東洋医学の治療が効果的

子供時代にしもやけがひどく辛い思いをしていました。当時の西洋医学的のしもやけの治療はビタミンEを使うくらいでした。その時に東洋医学に出会っていれば辛いが少なかったと思います。

冷えの治療は東洋医学の得意とする分野です。ペットに対しても同じことが言えます。

鍼灸、レーザー治療を多くの臨床獣医師が行っています。また、東洋医学を学ぶ獣医師の中では冷えのある動物のお腹を温めることは日常的に指導をしています。体を温める漢方製剤を用いた実験では、体温上昇することにより、免疫力を高めているという報告があります。

私の持病である片頭痛は寒さから来たものでした。頭痛専門外来でもあまり良くならなかったのですが、漢方専門の病院で処方された温める薬である、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクガゴシュユショキョウトウ」の煎じ薬が抜群に効きました。

 

寒さ対策としての洋服はおなかを温めるものを!

腹巻がお勧め

犬の衣服の着用と体温変化の研究において、着用により耳の温度は上昇するものの腹部の温度は変わらないという報告があります。犬の洋服は背中の保温だけ物もがほとんどであり、腹部は冷えやすいことがわかりました。ペットヒーターなどは低温やけどが心配ですね。

私のおすすめは「はらまき」です。寝たきりや介護の必要な犬や猫には必ずお話ししています。薄手の生地であたたかいもの、静電気が起きにくいものがいいですね。フリースなどはモコモコしすぎかもしれません。少しお値段は張りますが、人間用の機能性のある腹巻をリメイクするのもいいのではないでしょうか。

 

今週のお題「あったか~い」