生薬の菊花(キクカ)です。民間薬として、お茶としても使われています。 菊花・キクカ 粳米・コウベイ 生姜・ショウキョウ 天麻・テンマ 甘草・カンゾウ 竜胆・リュウタン 膠飴・コウイ 芒硝・ボウショウ 人参・ニンジン 菊花・キクカ キク科のキクの頭花。…
杏仁豆腐に入っている赤い実が枸杞子(クコシ)です。 枸杞子・クコシナス科、クコの果実。お菓子や薬膳料理に入っている赤い実のクコです。眼の症状に効果があることで知られます。胃腸の弱い場合は注意して使う必要があります。果物を食べる小鳥などの動物…
果物が美味しい季節になってきました。スイカでクールダウンしている私です。果物が必要なエキゾチックアニマルには大切な栄養になります。 しかしながら、犬と猫は果物を必要としません。果物を与えて具合が悪くなるリスクの方が高いと感じています。 nekoc…
はてなブログのお題があったので、良い機会だと思い プライベートブログに記事を書きました。 三宅島で捨て犬だった「はな」は山犬のリーダーとなり逞しく生きていました。体調を崩し保護犬となり島民の家族と穏やかな暮らしになりました。しかし噴火によっ…
漢方薬はさまざまな生薬を配合して作られています。 よく使われる生薬について説明します。 荊芥・ケイガイ 桂枝・ケイシ 山薬・サンヤク 冬瓜子・トウガシ 麦門冬・バクモンドウ 遠志・オンジ 天門冬・テンモンドウ 荊芥・ケイガイ シソ科のケイガイの花穂…
暑い日が続いています。 どんな時間でもワンちゃんのお散歩には細心の注意が必要です。 お家でトイレができるワンちゃんは、室内での運動をおすすめします。 熱中症対策の記事はこちら↓ nekochiguravet.hatenablog.jp ランキング参加中ペットの病気 ランキン…
■エキス製剤会社先発メーカー: ツムラジェネリック: クラシエ、コタロー、オースギ、阪本漢方、サンワなど エキス製剤と言えばツムラが有名ですね。法律上はツムラ以外がジェネリックということになっています。しかしながら漢方専門医はジェネリックという…
犬の避妊・去勢手術の必要性について 獣医師が避妊手術・去勢手術をすすめる理由 犬の避妊・去勢手術は、元々は繁殖能力を無くす目的以外に病気予防のために行う手術です。繁殖の恐れはないのに、獣医学が進んでいるのになぜしなくてはいけないのか。そうい…
雨の晴れ間によく出会うミミズ。梅雨の晴れ間によく見かけます。土をふかふかにしてくれる生き物として、鳥や魚などの餌としてなじみがある生き物です。野鳥救護施設で非常勤獣医師をしていたころ、救護していたミゾゴイにミミズを探してきて与えていたこと…
猫の肝臓には、 重要な解毒機構のひとつであるグルクロン酸抱合がないことがわかっています。ネコ科の動物は薬、サプリメント、植物以外にも口に入るもの全てに気を付ける必要があります。 肝臓の重要な働きのひとつに、解毒があります。 肝臓は体にとって有…
グレインフリーフードとは最近、スーパー、ホームセンター、ドラッグストアのペットフードコーナーでは「グレインフリー」が表示されたフードを多く見かけます。グレインフリーフードとは炭水化物として、穀物を使用しないで作られたフードのことを言います…
サプリメントは食品です体のためにサプリメントを取っているかたは多いと思います。動物病院で獣医師に勧められたり、ご家族がネットや店頭で探して、ペットに使われている方もいらっしゃるでしょう。人間用でサプリメントと言ってぱっと思い出すのは、グル…
漢方薬も西洋薬も同じ薬です漢方薬の魅力の一つは、西洋薬では手の届かない治療が可能であることです。漢方薬は、西洋薬と同じく「薬」として使用されます。どうぶつのご家族をふくめ世間的には漢方薬を体に穏やかで安心な治療法としてとらえている印象があ…
ミーちゃんは、口の悪性腫瘍であるメラノーマを患っていました。しばらく前から水も食事が取れなくなり、点滴に通っていただいていました。残念ながら治療が困難で、余命宣告をするような癌です。ある日、食事も水分も自分で取れずただ生きている姿を見るの…
漢方薬の剤型 剤型とは、医薬品や薬剤を使用する際に、その形態や製剤の形状を指す用語です。それぞれの形状は使用方法や効果、持続性などに影響を与えることもあります。漢方薬の剤型は以下の通りです。 ●煎じ薬漢方薬は本来、いくつかの生薬を患者さん各々…
症状・診断 年齢・犬種 起こりやすい年齢 腫瘍の大きさと悪性度の関係 乳腺腫瘍と避妊手術の関係 乳腺腫瘍とは 犬の乳腺腫瘍はよく見られる病気です。女性ホルモンなどのホルモン、遺伝的体質などの影響があるといわれています。まれですがオスにも見られる…
病気や高齢のためペットフードを食べなくなってしまい、手作りご飯の相談を受けることは多いです。 以前の記事でもふれています。 ペットの手作りご飯の相談が増えました - ねこちぐら獣医師 飼い主さんの中には、良い素材のもので美味しいものを作って食べ…
犬も猫も気づかないだけで実は関節炎である「隠れ関節炎」が多いという記事でお話ししました。人に置き換えてみると、体の痛みが無い高齢者のかたが元気に歩いたり運動ができるのと同じように、ペットも高齢でも、体に痛みがなければ若いころとさほど変わら…
年齢を問わず起こるトラブル 骨関節炎 心臓病 腎臓病 歯周病 悪性腫瘍 認知症 内分泌疾患 高齢期の犬のからだ 7歳~10歳以降の高齢期のワンちゃんでは関節疾患、心臓病、腎臓病、歯周病、悪性腫瘍(癌)、認知症、内分泌疾患などがみられるようになります。…
様々なトラブルが起こる高齢期 7~10歳以降のネコちゃん「高齢期」老猫期では様々な慢性の病気が増えてきます。 まず、成猫期にみられる病気(消化器系、泌尿器系のトラブル)に加え慢性腎臓病(慢性腎不全)がみられます。 また体のしなやかなネコちゃんに…
成犬期のからだ 「成犬期」具体的には生後1歳以上7歳くらいまでをいいます。大人のワンちゃんは、ライフステージの中では飼いやすく、病気が少ない時期ではありますが、アレルギー体質やアトピー体質などの悩みが増えてきます。 ライフステージの区分 ●哺乳…
成猫期のからだ 生後1歳から7歳くらいまでは、ライフステージの中で一番病気になりにくい季節ですが、この頃から泌尿器のトラブルやおなかのトラブルが目立ってきます。動物病院に行くとすぐよくなるけれど、繰り返してしまう猫ちゃんがいます。 普段から少…
私たち人間は、普段の食生活で足りないものを補うサプリメントや、気になる症状についてサプリメントを選びます。犬や猫のほとんどは総合栄養食であるペットフードを食べているため、食生活の中で栄養素の不足を補うというのは特別なケースで、気になる症状…
気・血・水 漢方では、独自の理論に基づいて体質を診るものさしがあります。その大きなものとして「証(しょう)」と「気・血・水(き・けつ・すい)」があります。 「証」とは、「その人の状態(体質・体力・抵抗力・症状の現れ方などの個人差)をあらわす…
猪苓湯とは 猪苓湯の使い方 猪苓湯の薬効 猪苓湯の組成 猪苓湯以外の膀胱炎に対する漢方処方 猪苓湯の膀胱結石以外の適応 猪苓湯とは 猪苓湯(チョレイトウ)は下部尿路疾患の膀胱結石、膀胱炎に用いる処方です。一般的に膀胱結石の治療に用いる際は外科手術…
ワンちゃんの心臓病。小型犬に多いのが僧坊弁閉鎖不全症。投薬を続けているご家族も多いと思います。心臓病の治療には、しっかりとした診断と西洋薬の正しい服薬が大切です。ピモベンダンが発売になってから肺水腫になるワンちゃんが激減しました。その後更…
人間のインフルエンザが流行する時期に前後して猫ちゃんの伝染性鼻気道炎(猫風邪・猫カゼ)が流行したり、高病原性鳥インフルエンザが流行してきます。 感染症はウイルス、細菌、寄生虫あるいは原虫などの病原体が 犬や猫をはじめとしたペットに感染し、体…
犬、猫とも膀胱炎や尿路結石が多くみられる病気です。尿路は腎臓から尿管の上部尿路と、膀胱から尿路の下部尿路に分けられます。下部尿路に起こる疾患のことを「下部尿路疾患」と言います。犬に多いのは膀胱炎、猫に多いのは突発性膀胱炎です。犬と猫どちら…
季節は冬に向かって進んでいます。寒さに弱いチワワやヨークシャテリア、イタリアングレーハウンドには辛い季節になってきました。ワンちゃん、ネコちゃんの寒さ対策がきになるこのごろです。 冷えは万病の元 東洋医学の考え方である「冷えは万病の元。」最…
甲状腺機能亢進症とは 症状 診断・治療 甲状腺機能亢進症とは ネコちゃんが高齢期になると良く発症する内分泌疾患に甲状腺機能亢進症という病気があります。人間のパセドウ病に似ています。8歳以上の猫の3〜5%がこの病気であるという報告があります。甲状腺…