■エキス製剤会社
先発メーカー: ツムラ
ジェネリック: クラシエ、コタロー、オースギ、阪本漢方、サンワなど
エキス製剤と言えばツムラが有名ですね。法律上はツムラ以外がジェネリックということになっています。しかしながら漢方専門医はジェネリックというより、各会社で使い分けをしている先生がほとんどです。
・クラシエ、オースギにはエキス錠剤ある。
・エキス顆粒の粒の大きさが各社違う。
・薬の量が違う。オースギは少ないのでペットに使いやすい。
・クラシエの顆粒はサラッとして服用しやすい。
・生薬の種類や量が違う。
などの特徴があります。個人的にはコタローの顆粒の形状がペットに投薬しやすいと感じています。
製薬会社によって同じ処方でも含まれる生薬の量や種類も違うものが複数あります。汗をかかないペットでは使いにくい処方ではありますが、有名な葛根湯も会社によって生薬の含有量が違います。アレルギー体質の犬でよく使う竜胆瀉肝湯の例を挙げておきます。
【竜胆瀉肝湯】(リュウタンシャカントウ)
ツムラ
当帰、地黄、木通各5g
黄芩、沢瀉、車前子、甘草、山梔子、竜胆各1g
コタロー
当帰、芍薬、川芎、地黄、黄連、黄柏、山梔子、連翹
薄荷、木通、浜防風、車前子各1.5g
竜胆、沢瀉各2g